在庫管理の「あるある」
在庫管理をするうえで、大事なことは、精度の高い需要予測をつくりだし、適正在庫を維持することです。この「適正在庫を維持すること」が難しいのです。
今回は冷蔵庫の食品管理で在庫管理を考えてみます。
1. 安いからと多めに買ってしまう!(過剰在庫)
スーパーでソーセージの袋入りを1つ買おうとします。確かに正味期限はまだ2週間はあるので、すぐ食べなくて大丈夫です。また、2つ買うと安くなります。
「1袋でいいんだけどなぁ」、「でも2袋買った方が安いから」と、ついつい2袋を買ってしまい、結局食べきれないで、正味期限切れ。
1袋(5本入り) 200円 、1本当たり 40円
2袋 (5本入りx2 =10本)300円 1本当たり 30円
結果としては、300円で買っても1袋しか食べなかったら、1本当たり 60円のソーセージとなってしまいます。
ああ、おいそうな大福だぁ!食べたいな!
5個入り(300円/5個、60円/個)を買って帰りました。
でも、結局1個食べたら満足。
大福は賞味期限が短いので、残り4個は食べきれず、これもアウト!
1個 300円の大福になりましたぁ!!
安いからと言って、ついつい多めに買うことが、不良在庫になります。
不良在庫はコストの損失に繋がります。
気持ちに流されないで、必要な数量だけ計画的に買わなければなりません。
2. 変更によってそのまま残ってしまう。(不動在庫)
「今度の休みの日には、カレーを作るぞ」と具材を買い込みます。
ジャガイモ、たまねぎ、牛肉、人参、カレー粉などをスーバーで買って帰ります。でも、最近暑いから、カレーも作るのは、また今度にしよう。
そして、そのまま数か月が過ぎてしまいました。
ジャガイモからは芽がでたり、玉ねぎが腐ってしまいました。牛肉はたとえ冷凍庫に入れていたとしても鮮度が悪くなっています。
変更になることはあり得ることなのです。変更があった時には、すぐに計画修正が必要です。そのままほっておくことが一番ダメです。
3.予期せぬことで足らなくなる。(在庫不足)
毎晩の楽しみにプリンを買って、冷蔵庫に冷やしていました。ある日突然、子連れの友達が尋ねてきて、その姉妹にプリンをあげました。「とても美味しい」って食べてくれましたが、その晩、楽しみのプリンが足らなくなりました。
いつもいつも計画通り、消費されるとは限りません。予期せぬ消費のために安全在庫が必要となってくるのです。
冷蔵庫の中の食品管理とはいえ、適正在庫で維持することって、結構難しいのです。
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