物流戦略顧問

化学品 危険物の 「コスト削減請負人」が公開する 海外/国内ロジスティクスを失敗しない秘訣

海外展開で契約書の重要性とは?

製品を輸出する場合は、

直接海外のエンドユーザーと取引をする場合と

エンドユーザーとの間に、「代理店」あるいは「販売店をはさむ場合があります。

 

この「代理店」「販売店の違いを理解をしておく必要があります。

 

 

代理店(AGENT)と販売店(DISTRIBUTER)の違いとは?

 

 

f:id:logiconjapan:20191208132553j:plain

 代理店、商社、販売店、問屋など、

販売パートナーの色々な呼称がありますが、

はっきり定義がなく、そのケースのよって

各々の責務が異なります。

 

 

だから、

「契約書」を作成して

お互いの責務(所有権の移転時期、危険の移転時期、支払方法など)を

明確に決めておく必要があります。

 

 

海外では、

「契約書がありき」で、

契約書が最も重要です。

 

 


外資系の会社では、

特に契約書の重要性を知っているので、

この契約書を作成するのに、

早くて3か月、半年以上はかかります。

 

 

日本で、モノを出荷した後で、

販売価格を決め、注文書を発行してもらい、請求書を発行するなど

よく聞きますが、

海外でのビジネスではありえません。

 

 

 

 

では、

一般的な代理店と販売店の違いは、下記の通りです。

 

代理店(AGENT/エージェント)とは、

- 所有権を持っていない。

- 在庫も持たない。

- エンドユーザーから支払回収の責務もない。

- 日本メーカーがエンドユーザーへの販売価格を設定する。

- 代理店は営業活動のコミッションを受け取る。

 


その国・地域を独占的に営業活動できる代理店を

SOLE AGENT/ソールエージエント

EXCLUSIVE AGENT/エクスクルーシブ と言います。

 

代理店は、自分達の顧客を他の代理店に奪われたないからです。

 

 


売店(DISTRIBUTER/ディストリビューターとは、

- 日本メーカーから購入した時点で、所有権を持つ。

- 在庫を持つこともする。

- 所有権を持つので、エンドユーザーに売った後、お金の回収もする。

- 販売店がエンドユーザーへの販売価格を設定する。

 

 

 

売上を早く上げたい、いち早くお金を回収したいならば、

売店(DISTRIBUTER)と契約する。

 

販売価格の決定権や、特殊な技術を持つ製品ならば、

代理店(AGENT)と契約し、エンドユーザーを管理するのが良いです

 

 

 


ロジスティクスを制する者は
市場を制します。