物流戦略顧問

化学品 危険物の 「コスト削減請負人」が公開する 海外/国内ロジスティクスを失敗しない秘訣

教本を読んでも上手くいくわけない?


必要最小限の在庫に

到達させるには、

どのような管理をすれば

良いのでしょうか?

 



ロジスティクスは、

 

「その在庫が本当に必要なのか?」

 

と問います。

 


そもそも

在庫が必要なければ、

保管費、倉庫管理費などが

発生しません。


 
なぜ、

在庫が必要なのでしょうか?

 


それは

発注からのリードタイム

との関係となります。

 


発注してからも、

1ヶ月2ヶ月過ぎようと、

お客が商品の到着を待ってくれるのならば、

 

「受発注」の体制をとります。

 


例えば、

アップル社のiPhoneのように

余程の価値ある商品でなければ、

お客は商品を手に入れるのに

そんなに長く待つことはないでしょうね。

 

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「在庫は

どのくらい数量を

持てばいいのでしょうか?」

 


もし

販売数量がわかっていれば、

その数量だけを仕入れれば良いわけです。

 

 

余分な在庫も持つ必要がありません。

 

 


必要最小限の在庫数量で

管理するためには、

 

販売数量を知ること

 

すなわち

精度の高いフォーキャストを

作成することです。

 


このフォーキャストは、

営業の販売予測ではなく、

ロジスティクスフォーキャストです。

 

 



フォーキャストを作成する方法として、

教本などで説明されたものがたくさんあります。

 

一般的に良く出てくるのには、

移動平均法」「指数平滑法」があります。

 

 



外資ロジスティクスマネージャを

20年以上もやっていますが、

この数値だけに頼っているだけでは

上手くいきません。


それぞれの会社ごとに、

会社の特徴があり、

商品の個性をあっても、

 

 

教本を読んだけで、

そう簡単に上手くいくものではありません。




なぜなら、

どこの会社の商品においても通ずる、

万能な販売予測計算方法なんてないからです。



ロジスティクスフォーキャストを作成する時には、

1. 商品の特徴を徹底的に研究すること。

 

例えば、

季節商品であれば、

気温の変化が

販売数量の変動を及ぼします。

 

例年よりも

暑い日が続けば、

夏の特有の商品が

数多く売れるわけです。

 

 


2. 自分の予測とずれが発生した時には、

その原因を分析すること。

 

どのような要因で、

どの程度の販売数量に

差が出てくるのかを調査し、

次回の予測値で修正すること。

 

 


過去の実績を考慮しつつ、

ある程度の期間、

試行錯誤を重ねていくと、

 

 

あなたの会社にあった

精度の高い

ロジスティクスフォーキャストを

作成できるようになります。



その精度の高い

ロジスティクスフォーキャストを使って、

在庫管理を続けていけば、

必要最小限の在庫管理ができるのです。

 

 

ロジスティクスを制する者は

市場を制します。