物流戦略顧問

化学品 危険物の 「コスト削減請負人」が公開する 海外/国内ロジスティクスを失敗しない秘訣

羽田空港の断水から考えるBCPの重要性とは?

2019年11月6日、羽田空港の国内線第2ターミナルで
断水が発生しました。

 

空港施設の情報によりますと、

 

飛行機の機体を洗う洗機場で
使っている水から塩気が感じられたので、
すぐに給水が止められたとのこと。

 

この断水の影響で、
空港内の多くのレストランは営業を停止し、
トイレの水さえ使えない状況に陥りました。


このような事態になると、
原因を究明し、復旧作業を完了させるまで
多くの時間を要します。

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そこで、
このような事故、災害などで起こった
予期せぬ事態から一早く復旧するための
行動計画を準備する必要があります。

 

 

それが、BCP(=Business Continuity Plan/事業継続計画)です。


そのなかで、
商品の供給に影響を及ぼす事態が起きた時に
いち早く復旧する行動計画をロジスティクスBCPと言います。

 

 

ロジスティクスは、
以下3つのポイントでそれぞれの会社の適したBCPを考えます。

1. コスト(Cost)
2. サービス(Service)
3. 安全(Safety)


この3つのどれかに偏った方法を選択してしまうと
問題が発生した時にトラブルが発生してしまうという
目線を持つ必要があるということです。


例えば、
輸入通関をしてすぐにお客様へ商品を届けることができれば
保管料などのコストが削減できます。


しかし、
もし、海外の港でストライキや船の事故などが発生し
その商品が港に着かなかったら、
どうなるでしょうか?

 

商品が欠品し、お客様のところへ荷物を届けることができず
大問題となります。

 

 

そんな事態をあらかじめ予測して、
非常事態用の安全在庫
計画しておくことも必要になるのです。

 

ただ単にコスト削減だけを考えるのではなく、
ロジスティクスBCP
「コスト、サービス、安全」
この3つの調和が必須となるのです。




ロジスティクスを制する者は
市場を制します。