コンテナ輸送による重量制限 フォワーダーとコミュニケーションできてる?
日本国内でコンテナを輸送する場合には、国内の関係法令により、コンテナーごとの最大重量制限が決まっています。
「最大重量」は下記の通りです。
20ft コンテナ:
2軸シャーシー 20,320kgs
3軸シャーシー 24,000kgs
40ft コンテナ:
2軸シャーシー 24,000kgs
3軸シャーシー 30,480kgs
でも、間違えないでください!
最大重量(MAX Gross Weight)とは、
積載貨物重量 (Cargo Weight) + 梱包材 (Packing Materials) + コンテナ自重 (Tare Weight )です。
積み込める重量ではありません!
コンテナ自重は若干スペックによって異なりますが、下記の通りです。
20ft コンテナ自重 2,170 kgs
40ft コンテナ自重 3,570 kgs
「コンテナ自重」とはコンテナそのもの本体の重さです。
20ft 2軸シャーシで運ぶのであれば
20,320 kgs (最大重量)- 2,170 kgs (コンテナ自重)=18,150 kgs(貨物重量と梱包材)
20ft 3軸シャーシーで運ぶのであれば
24,000 kgs (最大丈量)- 2,170 kgs (コンテナ自重)= 21,830 kgs (貨物重量と梱包材)
上記計算から
貨物の重量は20ft 2軸で 17トンnet wight, 20ft 3軸で20トンnet weightで積み込みを計画すると安心でしょう。
では、2軸、3軸とは一体何のことでどう違うのか。
それは車輪の軸の数です。
それで、海上コンテナーのシャーシーの下のところの車輪の軸の数が違います。当然、タイヤの数も違っています。
最近はこのコンテナシャーシーの手配のかなり困難です。それに伴うドライバーも高年齢化で人手不足になっています。
フォワーダーに「貨物が港に着いているのに、なんでシャーシーの手配ができないんだよ」って、文句を言っている人は現況を理解できていませんよ。
各運送会社でシャーシーの数は決まっています。
船の入港日がわかっているのなら、早めにフォワーダーに必要なシャーシーをキープしてもらいしょう。
ロジスティクスは上手くいく方法のひとつは、”フォワーダーとのより良いコミュニケーション”です。
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