物流戦略顧問

化学品 危険物の 「コスト削減請負人」が公開する 海外/国内ロジスティクスを失敗しない秘訣

値上げのパンチは逃げらない!!

 昨年、日本通運が特積み輸送(一般貨物)のアロー便の運賃が平均9.7%値上がりし、ヤマト運輸が宅急便(軽貨物)の基本運賃を平均15%値上がりした。

 

 今年になっても、運賃の値上がりの勢いは止まらず、西濃運輸が2018年度中に特積み輸送(一般貨物)の基本運賃を引き上げると発表された。

 

西濃の値上げの内訳は、

重量500KG 距離600キロ 約10%値上げ

        距離600キロを超えた場合 約30%値上げ

600キロは、東京ー大阪に該当する。

600キロを超える距離は、名古屋ー福岡に該当する。

 

値上げの原因としては、 

* 長距離は地方から大都市への荷物が減った。

* ドライバー不足も深刻な状況である。

 

特積み(一般貨物/B to B)とは、

特別積合貨物とのことで、トラックで地域ごとに貨物を仕分けして、拠点間を結ぶ定期便に貨物に積み合わせて運送する方法。路線便のことである。

 

宅配便との違いを簡単に説明すると、

宅配便(軽貨物/B to C, C to C)は、

1個が170サイズ30キロとなっている。

*商品価格が約30万円までとなっている。

 

 

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 そして、福山通運が法人向けの基本運賃は平均15%値上げすると発表された。

 

 

 2018年度も運賃の値上がりが続くであろうが、来年度は予想はまだわかりません。

 

 ドライバー不足に関し、労働環境を改善する対策をする一方で、トラック会社は車があっても、実はドライバーがいないのです。トラック会社は個々のドライバーとの個人事業主と契約しているところが多く、そのトライバーも高齢化が進み、若いドライバーも育たないのが現況なのです。

 また、今年の運賃の値上げ幅は15%を下らず、最大30%と考える得ない深刻な状況と考えざるないですね。