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化学品 危険物の 「コスト削減請負人」が公開する 海外/国内ロジスティクスを失敗しない秘訣

外資系企業での働き方 残業編

 外資系企業において、そのポジションの役割、責任についてはいつも明確です。

 

 外資系企業では、すべてポジションありきで、そのポジションはどういった役割、責任を果たすのか、どのような裁量権を与えるのかを明確にします。そして、そのポジションという箱に誰が、或いはどの人が適しているのかということで募集されます。

 

 自分がやるべきゴールがしっかり見えていると仕事がやりやすいですが、一方で結果を出すことも当然求められます。特に中途入社で入ると、会社側は当然期待しているので、早いうちに結果をだし、会社側の期待の応じるパフォーマンスが必要です。一方、大学卒業後すぐの新入社員であると、企業側に新人教育制度がないと、かなり厳しい環境ではないかと思います。外資系企業はどうしても即戦力を期待しますので、社会経験がない新入社員にはすこしきつかいもしれません。大手外資系企業であれば、日本企業と変わらず、新人教育制度があるかと思いますので、大学を卒業してすぐに外資系企業で働こうと考えている方は、入社前に社員教育制度を確認してから入社することをお勧めします。

 

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 私も大学卒業後は日系企業で12年間勤めました。

 入社当時は電話の取り方、梱包の仕方、そして、組織の在り方、レポートの書き方、役職につけば、部下の管理の仕方など、日系企業では色々と学びました。それは今でもすごく役に立つ経験をしたと思います。

 日系企業で勤めていれば、病気で会社を休んでいたら、上司や同僚が助けてくれたりします。日系の企業は、部署や会社組織全体の評価が個人の評価につながっていきます。チームで連携して、支え合うっていう環境ですかね。失敗しても上司がフォローしてくれていました。

 では、なぜ日系企業を離れて、外資系企業に行ったのか、もちろんその会社とのご縁もあったのでしょうが、やはりサービス残業がかなり多かったのです。チームで仕事をしていたので、自分の仕事が終わっても、誰かが残って仕事をしていれば、それを助けることをせねばならず、定時に帰れる日などなかったです。

 

 外資系企業でマネージャーとして、まず自分の裁量権でやったことは、残業をやめるということでした。人間、朝9時から夕方5時半までみっちり仕事をしていたらヘロヘロになって残業なんで実際できません。私が日系時代に残業をしていた時は、残業して帰る時間、夜10時、11時にあわせて、朝からペース配分して仕事をしていたものでした。

 

 残業を減らすのではなく、残業をやめるのです。

 

 外資系企業に行った時から、時間で仕事するのではなく、成果で仕事するのです。定時に仕事を終わらせる為に、どのようなスケジュール管理をするのかが重要となります。きちんとスケジュール管理ができるようであれば、残業することはありません。

 また、逆に残業ばかりしている人は仕事ができない人とみなされます。

 

外資系企業に勤める今でも月平均の残業時間は1時間もありません。