外資系企業での働き方 有給休暇編
外資系企業では、有給休暇を消化できていないことは自己管理ができていないと評価されます。有給休暇は ”あくまでも仕事に支障がないように取得すること”が前提です。いくら外資系企業と言えどもいつでも自由に取得できるというわけではありません。普段からきちんとスケジュール管理ができていれば、自分のタイミングで有給休暇を取得することに、誰から難色を示されることはありません。
外資系企業では、有給休暇の申請すると、「どこにいくの?」「楽しんできてね」「リフレッシュしてきてね」って感じです。日系企業で、有給休暇の申請をするとなぜか罪悪感みたいなものを感じませんでしたか。
外資系の上司は承認作業のなかで、最も簡単に承認できるのは、部下からの有給休暇申請です。私自身も、部下から有給休暇申請の依頼があれば、”即承認”です。特にファミリーマター(家族のための用事)とならば、仕事よりも優先です。
ただ、日系企業みたいにお盆や年末年始の特別休暇はありません。日本の年末年始は、日本人はお酒でも飲んでお正月気分で楽しんでいるなか、海外では結構みんな普通に働いていますので、外資系の勤める日本人はお正月気分を楽しむことなく、働いている人は結構多いようです。海外は、年末年始よりも、アメリカではクリスマスの近くに、中国、韓国は旧正月(2月ごろ)に休暇をとる人が多いです。
私も日系企業で働いていたころはそうでしたが、日系企業では、旅行などで有給休暇は申請しようものなら、周りの目を気にして上司からもかなり取りづらかった経験があります。有給休暇を使うときは、病気で会社にいけない時にしか使えなかったことを思い出します。有給を取得することはまるで何か悪いことをしたように感じたくらいでした。
日系企業の役員の方と、こんな話をしたことがあります。
その役員の方は、「新入社員は、飲み会で夜遅くまで飲んで、翌日どんなに体調が悪くても、会社に遅れることなく出社するべきである。その日はどんなにしんどくて仕事ができなくても、会社に来て座っているだけでいいからとにかく会社に来い」というのです。
外資系ではありえない話です。
仕事ができない状態で、会社に来てどうするのでしょうか。それなら、午前中休んで、体調を整えて昼から会社に来て仕事をするほうがいいじゃないですか。
日系企業は、”会社に来ること”、”会社にいること” が仕事になっているみたいです。
海外出張の帰国日、たとえば羽田空港に夕方4時ころに着いたとしましょう。
空港から会社まで1時間かかるとしたら、あなたは会社に戻りますか?
日系企業では、会社で1時間でも仕事できるならと戻る方ほとんどではないでしょうか。会社には終業時間間際に着いて、俺は仕事をしてきたんだと言わんばかり顔で戻ってくる方はみかけませんか。
外資系企業では、先ずはそのまま帰宅し、明日の会社での仕事のスケジュールをチェックし準備します。効率的に時間を使います。
今まで、これを読んでいたら、「外資系っていいなぁ」っと思われるでしょう。
しかしながら、外資系企業でも有給休暇を取得するのは、”あくまで仕事に支障がないように”なんです。
つまり、自分でスケジュールを組めますが、休暇中であろうと、仕事の責任は、自分で責任を取らなければないんです。「休暇中であったので。。。」と、外資系企業ではいいわけ聞きません。
どちらがいいでしょうか?
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