コンテナ船のブッキング方法とは
一般荷主する場合、コンテナ船のブッキング(予約:Booking) をする方法についてお話しします。
日本の船会社では、商船三井(MOL)、川崎汽船(K-LINE)、日本郵船(NYK)が有名でしたが、2017年7月7日 この邦船3社が一つになって定期コンテナ船事業を設立しました。その名は、正しく”ONE” (Ocean Network Express)です。
最近まで3社が一つになったことでB/L発行などに時間がかかるトラブルがあったようですが、これも時が経つと落ち着いてくるでしょう。
さて、実際船会社に電話するときに次のような情報が必要となりますので、事前に決めておいて下さい。
1.積地港 (Port of Loading)
どこの港でコンテナーを積むのか?
例えば、日本からの輸出であれば、日本の東京、横浜、名古屋、大阪、神戸、門司などです。
2.揚地港 (Port of discharge)
どこの港でコンテナーをおろすのか?
例えば、アメリカ西海岸では、ロサンジェルス、ロングビーチ、オークランドなどです。
3.本船名 (Vessel/Voyage)
どの航路のどの船に積みたいのか、その船の名前と船のボヤージ(航海番号: Voyage )を告げます。
4.ETD/ETA
ETD(Estimated Time of deparure ) 本船の出港予定日/時刻
ETA(Estimated Time of Arrival) 本船の着港予定日/時刻
5.シッパー (Shipper)
輸出者となります。
6. サイズ/数量 (Type Size/Quantity)
ここではコンテナ船のブッキングですので、積載するコンテナーのサイズ。例えば、20フィート、40フィートコンテナー、或いは、リファーコンテナー、ハイキューブなどのことです。
7.貨物の正味重量、総重量。
8.積載する商品名
一般品なのか、危険品なのかなどです。
9. 運賃(Freight)
この船の運賃を先に支払ってくれるのか(Freight Preapid)、後で支払ってくれるのか (Freight Collect) を確認されます。船会社にとっては輸出者が払ってくるのか、輸入者が支払ってくれるのか確認します。
10.通関業者名
11. その他、
危険物であれば、危険品申請書を提出するように要求されます。
実情として、
一般荷主に対しては、船のスペースに余裕がある時は、船会社もブッキングを快く受けてくれますが、貨物が多い状況では、なかなか希望する船にブッキングするのが難しいかもしれません。貨物が多い時にはどうしても、一般荷主によりも、例えば、フォワーダーのような大口の荷主を優先されることが多いです。
また、一般荷主の場合は、その船会社との信頼関係が大きく影響します。例えば、運賃後払い(Freight Collect)では、万一輸入者が支払ってくれないと困るので、船会社は運賃前払い(Freight Prepaid) のみブッキングを受ける場合もあります。
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