船積遅れの原因は 遅れは当たり前だと思ってください!
輸入貨物であると、船積のスケジュールが遅れないか、気になりますね。
営業は一度船積が遅れると、次は大丈夫かなと不安になります。その気持ちはわかります。売るものがないと、売り上げることができないので当然です。
そもそも、船のスケジュールは遅れるものと割り切って下さい。
船舶の場合には、日本のJRや地下鉄のように、分刻みに予定通りに着きません。船は広い海を何週間もかけて移動してくるので、自然の影響を受けやすく、どうしても遅れが発生しやすいのです。
遅れの原因としては、
1.台風やハリケーンなどの悪天候によるもの
2.港の混雑や荷役の遅れ
3.船舶の事故や故障
4.港湾ストライキ
5.危険物の場合には、船積を予定されている危険物同士の積み合わせの問題で、同じ船に一度に船積できない場合があります。その場合には、一等航海士がどちらかの貨物を載せるか、決める権利があります。その判断によっては、予定していた本船に船積できなく、遅れる場合があります。
上記などの原因で、少しの遅れが積み重なり、積替港での乗継スケジュールが1-2週間以上遅れる累積遅延の問題が発生する場合もあります。
累積遅延とは、簡単に説明すると、悪天候が理由でコンテナ船の入港が1日遅れたとします。それによって、乗継船に間に合わず、翌週の船に乗り継ぐこととなります。
しかし、その次の乗継船にはもともと積荷予定があり、全て翌週の乗継船に船積されるとは限りません。すると、どんどん積替港での滞留時間が長くなってしまうわけです。
船会社はどこかでの寄港をキャンセルしたり、臨時船を手配したりして、調整することもあります。
正確な船舶の位置や航海スケジュールを確認したい場合には、インターネットで確認する方法もありますが、船会社によっては更新が遅れている場合もありますので、電話で確認することをおすすめします。
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