物流の「見える化」とは現場に行くことです!
最近、ビジネスや物流の分野においても「見える化」という言葉をよく目にします。
「見える化する」とは、仕組みなどを透明化して問題が起きた時にすぐにキャッチできるようし、また問題が起きれば、その問題が再発しないようにその仕組みを改善する取り組みのことです。
「見える化」は手法のように感じますが、先ずは「自分の目で見る化」を行って下さい。
自分の目で見て確認し、状況を理解し、管理することが一番です。
会社の机に座って仕事するだけではなく、電話で状況を把握できなければ、すぐに現場にいくことです。自分が現場に行って、自分の目で確かめて状況を理解し、正しく報告できようにする。誰もが共通の認識をもてるようにすることです。
これができて、正しい判断ができ、解決することができます。
今までに100箇所以上の倉庫に行き、現場の方と色々お話しすると面白いことがわかります。
ある倉庫会社で担当者の方とお会いした時、その担当者は20代過ぎで非常におとなしく方でしたが、外見はどうみても過去のヤンチャしていたような風貌でした。
その担当者の管理する倉庫は、とても整理整頓され綺麗でした。実は彼はとても潔癖症の綺麗好きだったのです。風貌に似あわずと言えば、彼に怒れてしまいますかね。見かけは怖そうな担当者でしたが、その後、製品に対する管理上の問題などを詳しく教えれ彼とはよく話すようになりました。
「今そこに置かれた荷物、いつ移動する?」
「今日中に移動させます!!」
担当者の性格で倉庫の整理整頓の仕方も変わってきます。中には「今ちょっと手が回らなくて、今週中にはやっておきます」と言うような担当者であれば、週末になっても移動できていない場合が多いです。
その後、私は倉庫での受け入れ検査のたびに、倉庫に行き、その担当者と一緒に検査をしました。それを続けたことによって、その担当者は私の考えと同じ基準を持てるようになりました。そして、他の担当者でも分かり安いシンプルの判断基準を作ったのです。
これにより、私が倉庫に行く頻度が減りました。
なぜなら、私は現場にも確認する目を得たからです。
「見える化」で大事なことは、下記の2点です。
1. その状況を、誰が見ても同じ判断ができるように、分かりやすいシンプルな判断基準を作る。
2. 整理整頓すること。
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