物流戦略顧問

化学品 危険物の 「コスト削減請負人」が公開する 海外/国内ロジスティクスを失敗しない秘訣

ビジネスの基本は「ギブアンドテイク」

   ロジスティクスが物流業者と交渉するときには、常に「ギブアンドテイク」でなければなりません。

 皆さんの会社では、「テイク、テイク、テイク」になっていませんか?

 

 「なんだぁ、おまえのところの運賃は高いな! もう使ってやらないぞ!」って
言っているような会社ではないですか?

もし、そのようなことを言ってる会社だったら完全にアウト!!です。

 物流業者からきっと「もう結構です」と言われます。

 

 ヤマト運輸は、法人向けには2倍の運賃に値上げをしました。またアマゾンに対しても40%増の値上げを要求し、アマゾンはそれを受け入れたと言われています。もし、その値上げ要求をを受け入れない会社であれば、ヤマト運輸からお断りする勢いです。
 また、ヤマト運輸の値上げに応じなかった会社は佐川、日本郵便に鞍替えするも、佐川、日本郵便も同様に値上げ要求をしているので、結局会社は値上げ要求を受け入れなければならないでしょう。

 

 

 物流業者を「使ってやっている!」という古い概念は捨てなければなりません。

 もう今の時代は容易に「テイク」だけはないのです。

 

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 物流業者の営業担当者はその会社と付き合うことで、自分の売上がどれだけ上がるのかを考えています。たとえ、今お願いしている案件がスケールの小さいものであっても、将来的にそのスケールが大きくなる可能性を上手く説明できれば、営業担当者はきっと興味を示すはずです。

 

 ですので、将来のビジネス展開を説明し、良きビジネスパートナーになってほしいと営業担当者に説明することは有用です。

 

 最近は減りましたが、昔は特別に用がなくても会社に訪問してくる営業担当者がいたものでした。

「アポイントないんですが、近くに寄ったものですから、ご挨拶だけでも。」


 そんな会社の訪問してくる営業担当者は、少しでも自分の売り上げをあげるために、訪問する会社に役に立てることはないかと探しているはずです。

 もし、皆さんの会社にもこのような営業担当者がやってきたときには、面倒がらず、必ず会って下さい。

 

きっと今すぐでもなくても、困った時に助けてくれるはずです。

 

それが「ギブアンドテイク」です。

 

 伊志井 雅博さんのプロフィール - はてな