今年度末で契約を終了します!
「今年度12月末で御社との契約は終了します」と
とある日系企業の物流部門の担当者が、あるトラック業者の担当者から電話で、洗礼の通告を受けました。
その日系企業の物流部長は、「なんでそんな大事な話を電話一本で、しかも担当者なんかに話すのか」とかなりおかんむりです。その日系企業にとっては、そのトラック業者と長年の付き合いがあり、その日系企業の物流部長はトラック業者の社長ともよく飲みに行くほどの仲らしいです。
まあまあ、この話は一見とんでもないトラック業者に見えるかもしれません。しかしながら、トラック業者にも何等かの理由があるはずです。
よくよく聞いてみると、トラック業者は平成元年からトラック運賃の値上げを要求しても、その日系企業の物流部長はずっと値上げを拒否していたそうです。むしろ、トラック業者には、「お前たちに毎日仕事をやっているんだから、有難く思え!」と言われたそうです。これはまったくの暴言!
アウトです!!
トラック業者はきっと今までずっと虐げられていたのが、ここにきて「契約終了」という行動にでたのでしょう。また、日系企業もまさか、トラック業者から「契約終了」なんて、言わるのなんて思いもしなかったのでしょうね。
運送業者との寄託契約書があったとしても、期間満了の3ヶ月前までに、当事者の一方が正面による契約解約の申し入れされたら、契約終了することが可能です。
むしろ、そのトラック業者で半年以上も前に言ってくれてるので、その日系企業は感謝しなければならないのかもしれません。
トラック業者がいつも値上げを要求してくるが、まあ適当に断っておけば、大丈夫とだろうと思っているのが、大間違いです。
そもそも物流を甘く見ています!!
どうしたら、いいのか?
しばらく今の時代は、ビジネスにインパクトが出ないように、トラックを確保することが優先です。運賃が2倍以上になっているトラック業者はたくさんあります。迷っているうちに他の業者にトラックの手配を取られてしまいます。
少しだけヒントのお話しすると、綱引きと一緒で引っ張るだけでなく、少しゆっくり離してみることも必要です。値引きの最少ラインで応じる交渉が大事かも。
それと、物流業者を集約し、トラック業者も、その物流業者に一元管理を頼む。全体のコストをモニターしながら、さらに効率の面でコストを削減を図るのが得策です。
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