物流戦略顧問

化学品 危険物の 「コスト削減請負人」が公開する 海外/国内ロジスティクスを失敗しない秘訣

マニュキアは危険物? 危険物医薬品倉庫

 日本で医薬品を販売するのには、薬事法の纏わる輸入・販売ライセンスが必要ですが、保管のための医薬品倉庫も必要となってきます。


 2005年の改正薬事法によって、化粧品・医薬部外品・医薬品・医療機器の製造業者・輸入業者は製造の行為を外部委託することができるようになりました。つまり、今まで製造業者・輸入業者が委託先の営業倉庫に自社の薬剤師を出向させていたのですが、その必要がなくなり、物流業者が薬剤師を配置することができるようになったのです。そして、物流業者も製造業者として医薬品の包装・表示・保管が可能になりました。

 

 今まで外資系輸入業者などでは自社で管理薬剤師をかかえることはコスト負担となり、輸入業者が医薬品を日本で販売するのにはハードルが高かったのですが、物流業者に薬剤師を配置してもらうことでコスト負担を減らすことがてきます。海外からの航空・海上輸送、通関、国内での倉庫保管、顧客へのの配送まで、保管と物流を一元化できるメリットもあります。

 

  大手の物流業者であれば、ヤマトロジスティクス近鉄エクスプレス三菱倉庫などが薬事法の各種製造許可を取得し、薬剤師を常駐させて保管管理業務をしています。

 

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 その医薬品倉庫の中でひときわ目立つのは危険物医薬品倉庫です。

 

 危険物は消防法に基づいて危険物かどうかが決まります。薬事法のもとにその製品が医薬品であることとなり、その上に消防法に基づいて危険物となる製品もあります。その製品が危険物医薬品となれば、両方の法律に準じた倉庫でしか保管できません。

 

 それが危険物医薬品倉庫です。

 
 医薬品や化粧品の原料の中にアルコール類などの液体が多く含まれているものあり、危険物と該当される場合もあります。身近なものでは、マニュキュアや除光液などが危険物となります。


 日陸は、医薬品、医薬部外品、化粧品の製造業(包装・表示・保管)許可を取得し、管理薬剤師を常駐させた危険物医薬品倉庫で、保管管理業務をしています。

 

 

 

 

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