これが三流の在庫管理です!
「在庫切れ・在庫不足」の困っている会社には、共通点があります。
その「在庫切れ・在庫不足」の次に招くトラブルは、決まって「過剰在庫」となります。
ストーリー1:
発注担当者は、ロジスティクスのプロでもなく、在庫管理について勉強したこともなく、おそらく前任者がやっている作業をそのまま引き継いで、真面目に作業をしています。
しかし、経験がないので、予期せぬトラブル或いは非常の事態に対応が遅れ、前もっても準備ができず、”在庫切れ”を起こすことになる。
ストーリー2:
営業は、”在庫切れ”に腹を立て、今後は自分たちが発注管理すると言い出す。
その後、営業は在庫切れを起こさないように、”安全在庫”ではなく、”安心在庫”をやたらめっぽう発注をかける。
ストーリー3:
すると、今度は倉庫に入りきらないくらい在庫を抱えることになり、莫大な物流コストが発生する。
結末:
営業は、物流コストには責任はなく、販売のみの責任であるからと逃げる。
でも、この莫大な物流コストは、営業の利益を圧迫させることになる。
営業が、発注管理をし始めると、欠品をださないことを重視し、多め多めに発注するのです。たとえ、欠品をださない為に確保した在庫が売れ残ったとしても、営業には関係ないのです。
営業は、何よりも売り上げを上げることが優先します。
すると、多めの発注量から倉庫に入りきらないくらいの”過剰在庫”になります。そして、すべての製品が過剰在庫になるのかと言えばそうではなく、ある一方で欠品も頻繁にまた起こってくるはずです。
これが欠品と過剰在庫を同時に抱える負のスパイラルです!
なぜなら、市場の動きとマッチしていないので、営業独自の考えや期待値で、コンセンサスがとれてていない発注管理になっており、欠品と過剰在庫が重なって起きるのです。
これらのトラブルの解決策としては、先ず、ロジスティクスが在庫管理の全ての責任を取る。営業にも販売に専念してもらい、発注管理からはずれてもらいます。
では、少しだけロジスティクスの手法を手荒に説明すると、
ロジスティクスが、発注計算に至るまでに信じる数値は「販売実績値」です。これに現在のトレンドを加味し、営業の販売予測を係数化して、算出します。
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