到着した商品がダメージ!! どうする?
商品が倉庫に到着時に、商品ダメージが発覚した場合にはどのような対応をすれば良いのか。
倉庫会社から入庫時に「商品がダメージを受けている」という連絡があった場合には、
先ず最初に行うのは正確な状況を把握することです。
ダメージを受けた商品の数量や状態を確認します。
メールなどで現場の写真を送ってもらうのも一つの手です。
次にダメージを受けた原因を現場の倉庫会社に調査を依頼します。
輸送途中にダメージを受けたのか、現場のミスや事故によって、ダメージを受けたのかを調べてもらいます。
さらにダメージを受けた商品の数量をを正確に確認し、リカバリーの商品を手配します。
船便や航空便で輸送した商品にダメージがあった場合には、
保険会社に保険金を請求する際、保険期間である輸送中にダメージを受けたことを明確であれば、貨物保険として請求します。
貨物保険に必要な書類は次の通りです。
1)保険証券のコピー
2)B/L(船荷証券)または Air Way Bill(航空運送上)のコピー
3)インボイス(商業送り状)及びパッキングリスト(梱包明細書)のコピー
4)Notice of Claim (クレーム通知書)のコピー
できるだけダメージを受けた商品や梱包材などのそのままの状態で保存しておきます。
これは保険会社が立ち合い調査があるからです。
またダメージをうけた商品の状態が後でもわかるように写真を撮っておきます。
ダメージを受けた商品が危険物の場合には、すぐに安全面を注意しなけれななりません。
今月3連休前の金曜日に倉庫に到着した危険物にダメージの連絡がありました。
連休明けに現場で開梱したところでは、安全面の問題ないとのことでしたが、その商品がそのままでは売れない状態です。
1) 危険物のダメージの場合には、火災などを起こす可能性があるか、けが人はいないかなどを確認する必要があります。
2)休みの期間であれども、現場で火災が起こらないように確認する必要があります。
3)ダメージの程度によっては、専門家の海上災害防止センターなどに依頼する場合もあります。
海上防止センターとは、海上で船の衝突などで油や有害液体物質の防除や火災などがあった場合には消火活動をしてくれます。
危険物にダメージを受けた場合は、修理するにも、廃棄するにも、費用のかかる厄介な作業になります。
貨物保険で請求するにしても、全損にするのであればそれなりの証明が必要です。
どうしようかな、売れるかなと言っている間に、倉庫では廃材など処理して片づけてしまうので、後から現場を証明できなくならないように気を付けて下さい。
大事なことは、”スピーディな行動”と”即決”することです。
そろそろ本気で、Logistics
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