三流経営者が考えるロジスティクス
経営者は、会社の売上を何とか向上させようとして、どうしても営業活動を中心に考えがちになります。
「営業の俺たちが金を稼いでいるんだ!お前たちの給料も俺たちが稼いでやっているんだ!」
「管理の人間は黙って、営業の言うことを聞いていればいいんだ!」
「管理業務なんて、金を産むわけではないし、誰でもできるんだよ!」
会社の中ではこんな会話は聞いたことはないですか?
経営者の方が、営業を中心に考えると、営業からこんな会話が聞こえてくるのです。
その経営者は、営業のことしか考えておらず、営業だけで会社が成り立っているように勘違いしています。
そもそも、ロジスティクスという言葉は、最近できたような言葉と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、実は元からあった言葉で、それは軍事用語です。
軍事用語のロジスィクスは、「戦地で戦う兵士たちに、後方から武器や食料などの物資を滞りなく、補給する任務」を意味します。
つまり、前線で戦っている兵士たちに対して、後方から必要とされる物質を必要とされるだけ供給する重大な役割を担うのがロジスティクスです。
では、後方から必要とされる物資が届かないと、どうなるでしょうか?
イギリスのケンタッキーフライドチキンでの「チキンがない!!」状態で
店舗をクローズさせなければならない状態になります。
現代社会においても、後方支援を軽視したままで、成果を上げ、会社の売上を上げてる会社なんてありえない話です、
ある外資系企業では、社長に加えて、調達/供給を一括してマネジメントしているロジスティクスとキャッシュフローを担うファイナンスとが三位一体で会社を牽引する組織を作り、売上向上に成功しています。
一流の経営者は、ロジスティクスを重要な参謀役と考えています。
三流の経営者は、ロジスティクスを軽視しています。
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