物流戦略顧問

化学品 危険物の 「コスト削減請負人」が公開する 海外/国内ロジスティクスを失敗しない秘訣

緊急連絡網 報告を怠ると2階級降格!!

 会社では、地震、火災などの災害のために緊急時の連絡体制があります。

 

 ロジスティクスは危険物、非危険物質にかかわらず、保管、輸送するときには、万全の安全体制をとります。そして、万一の事故を想定して緊急連絡網を配備しています。

本番で緊急連絡網が正常に機能するように、年一回は訓練も行います。

 

 緊急連絡網では、過去の事故の経験などを生かし、第一報者が事故報告を受けた場合は、正確な情報をタイムリーに緊急事態対応チームに連絡し、適切、かつ安全な処理を行います。

 

 危険物の事故は一つ対処を間違うと大事故になります。

 

 例えば、輸送中に交通事故でトラックから後ろから追突された。トラックの運転手は怪我をし、タンクから液漏れがおこった。そして、火災が発生!!前回お話したような、その液漏れ物質がアルキルアルミ二ウムであれば、水をかけることもできません。消防署も間違えて水をかけたら大爆発になります。

 


 それ故、緊急連絡網は正確の情報をタイムリーに伝えることが非常に重要です!

 

 特に、その事故の第一報を受けた時に、その人の判断基準でその報告が遅れたりすると事故対策が遅れて後手になります。あとから事故が知り、第一報者が報告義務を怠ったことが分ると、貴乃花親方が協会への事件の報告義務を怠ったとして2階級の降格処分がなされたような、同じ処分を受けてもおかしくありません。


 保管、輸送中に事故の連絡を受けたときは速やかに社内の緊急事態対応チームに連絡するようにしてください!

 

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 過去においては、2度警視庁から電話を受けたことがあります。
 一度目は、トラック運転手が化学物質(非危険物)の25キロ紙袋を途中で積み直した時に落下して破袋。道路に白い粉をぶちまけてしまったのです。運転手は次の配送があったので、とり急ぎ道路の隅にその白粉を寄せて配送帰りに持ち帰ろうとしたらしいです。ところが、近所の住民が道路に得体のしれない白粉がまかれていると、警察に通報。警察は紙袋から会社を調べ、連絡を受けました。もちろん、平謝りです。

 

 二度目は警視庁の方から直接お会いして話を聞かせてほしいということでした。
 ある化学物質が入ったフレコンバッグの中に、色々なゴミが入れられ、川沿いに不法投棄されていたのです。バックに会社の名前が書かれていたので、連絡を受けたのでした。その捨てられていたゴミに問題があったようです。その時はどのようなルートでそのバックがそこにたどりついたのか、協力させていただきました。

 


ロジスティックスをやっていると、色々な経験をするものです。